「ゆるり」をふりかえって

イベント
台風と台風のあいだ、晴天の夏空のもと開催できました!
第1部も第2部も、まさに一期一会のときでした。
夏の強い光と影、鳥たちや虫たちの声、色、風、匂い、ゆるやかに暮れる夕陽、当たり前ですが、同じときは存在しません。
ものも情報もあふれる現代だからこそ、自然に身をおき、野生のリズムや音、動き、舞い、耳をすましてじっくり観察し、ゆるりと愉しめる1日を過ごしてもらえたら…
甲津原の自然にふれるほど、ここで音と踊りと食をあじわう機会をつくりたい、という想像がふくらみ、ついに実現できました。
先入観や印象をもたず、「きく」「みる」ことは、できそうで、なかなか難しくもあります。
なにをきくか、なにをみるか、予定調和ではないことを受け入れて、みなさん「ありのまま」をあじわっていただけたように思います。
第1部
鈴木昭男さんが山で演奏したスリットドラムや笛は、甲津原の自然の恵み、ここで生まれ育った木や竹から作りました。
スーパー生木ラボさんによる楽器制作の報告
木漏れ陽がおちる山のなかを見つめていると、奥のほうで大きな枝がゆっさゆっさ、ゆれてゆれて…
森の熊さんではなく、木霊のような宮北裕美さんがあらわれ、すこやかに、ときに漂いながら、ゆっくり舞いおりてきました。

 


山から集落にある天満神社へ会場を移動します。
みんなで竹のスリットドラムを鳴らして歩くのですが、つい好き勝手に音楽にしないよう、昭男さんから合奏のアイディアをいただきました。


ポコポコ、コンコンと音が動きます。

境内にたどりつくと、石と石を打ち、舞いはじめる宮北さん。
手には2つずつの石がにぎられています。

アンコールではエコー楽器、アナラポスがこだま(木霊)し、鳥や蝉の声と呼びかけあっていました。

かつて、ここで舞われたであろう神楽、猿楽、お能が浮かびあがって重なりました。
(天満神社には、ご本殿の隣に面堂があり、御神体として室町作の能面が10枚おさめられております)
お客さまにも、「ひとが舞うこととか「儀式」とかいうことの原形を見たような思いでした」と感想をいただきました。

第2部
山の薬膳ごはん よもぎさん 特製「山の薬膳カレー」が登場!
よもぎさんが作るお食事は、いつも体に優しく自然の恵みがたっぷりなのですが、さらに夏のお外で食べる薬膳カレーの美味しいこと!
3種のカレーがそそがれ、具沢山のおかずをまぜ合わせながらいただくことで、一口ごとに楽しめるカレーの完成です!


青々とひろがる田んぼ、刻一刻とかわる夕暮れどきの色を感じながら、2部がはじまりました。

甲津原のお山で、山びこ遊び。

風にゆられて波打つ稲は、ベルベットのような、幻想的な質感でした。

知っている場所なのに、まったく違ってみえます。


悠悠と語り続くようなパフォーマンス、自然にとけこんでゆく石笛を聴き、静けさがもどり、終演。
お天気にめぐまれ、お山、草木花、田んぼ、神さまに見まもられて、音も踊りもひらかれていて、生きていて、自由。
五感であじわう豊かなとき、長いようであっという間の1日でした。

鈴木昭男さん、宮北裕美さん、山の薬膳ごはんよもぎさん、足を運んでくださったみなさま、お手伝いいただいたみなさまに心から感謝します。

*記録写真 小山敦資

コメント

  1. Iso より:

    とても素敵な写真ですね。
    舞台は、一瞬暑さを忘れさせる空間でした。
    神社では、天女が降りてきて自然が作り出した音に合わせて舞っているようでした。
    カレーも美味しかったです。