奥伊吹ちいさな里山映画祭!

日々

2021年11月21日(日)
甲津原にて<奥伊吹ちいさな里山映画祭>を開催します。
会場の都合上、入場を先着予約30名とさせていただきます。
ご興味のある方はお早めにご予約ください。

<映画祭の紹介>

奥伊吹、甲津原とおなじく山にかこまれた豪雪地帯、福島県奥会津、昭和村と新潟県十日町市。
昭和村と十日市村でうまれた2本のドキュメンタリー映画には、人と自然のかかわり、いとなみがていねいに描かれていて、生きている実感や大切なことを伝えてくれます。

2本の映画と甲津原には、いくつか共通する特徴があります。
里山、雪、風土、自然、植物、文化、手仕事、染め、継ぐ、移住、記録…

里山では、つねに季節のうつろいが感じられます。
鳥や虫、生きもののにぎやかな声を耳にし、山菜や木の実を収穫し、満天の星を見上げ、季節をひとめぐりすると、ずっと昔から人と自然はこうやってともに生きてきたんだなと感じます。

かつては麻を育て、家族の着物をつくり、衣食住を自給自足をしていた甲津原を会場に、ちいさな里山映画祭をひらきます。

日時・予約方法

[日時]2021年11月21日(日)
[会場]行徳寺(滋賀県米原市甲津原376)
[スケジュール]
10:00〜11:40 『からむしのこえ』上映
11:45〜12:30  ★トーク
分藤大翼監督(『からむしのこえ』監督、映像人類学、信州大学准教授)、嶋田奈穂子氏(地域研究、総合地球環境学研究所研究基盤国際センター研究員)、田口龍治氏、田口寿子氏(麻処さあさ・春日古学び)
12:30〜13:30 〜お昼休憩〜 2本鑑賞される方は各自で昼食をご用意ください
13:30〜15:20 『風の波紋』上映
[鑑賞料]各作品800円 *高校生以下無料
[予約制]30名(先着順)*会場内ではマスクをご着用ください
[予約・お問い合わせ]
kozuhara2018@gmail.com
070-5266-9771(鈴木)
[主催]甲津原アーカイ部(米原市地域創造支援事業)

上映作品

『からむしのこえ』
監督:分藤大翼/製作:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館/2019/92分

草の糸がつなぐ人と人、時間と場所。
福島県の昭和村には数百年にわたる営みを受け継ぐ人たちがいます。
「からむし」という 植物を育て、繊維をとって糸にし、布を織るという暮らし。
奥会津の山あいにある小さな村は、厳しくも豊かな自然のなかで、からむしを栽培してきました。
その繊維は新潟 県に出荷され、最も上質な布として知られる越後上布や小千谷縮の原材料ともなっています。
なぜ、どのようにして受け継がれてきたのか、受け 継がれてゆくのか。
これらの問いの答えは、からむしにたずさわる人々の無数の行ないや思いのなかにあるのだと思います。その喜びやとまどい に触れることで、映画を見る方々が、自分自身の声にも耳を澄ませ、これからの暮らしを考えるきっかけを得ることを願っています。
(分藤監督より)

『風の波紋』
監督:小林茂/制作:カサマフィルム/配給:東風/2015/99分

いのちと暮らす、いのちを食べる。
舞台は越後妻有(えちごつまり)の里山。
この雪深い村に都会から移り住んだ木暮さん夫婦は、茅葺き屋根の古民家を修復し、見よう見まねで米を作って暮らしてきた。
ゴリゴリと豆を挽いてコーヒーを淹れ、野山の恵みを食卓にならべる。
草木染職人の松本さんは、山桜で染めた糸を夫婦並んで手織りする。
冬ともなれば 雪がしんしんと降り続け、来る日も来る日も雪かきに追われる。
ひとりでは生きられない。
風がおしえてくれたこと。

イラスト:牛尾千聖

コメント