食もうつわも地産地消

イベント

出張甲津原

甲津原アーカイ部のメンバー、山の薬膳ごはんよもぎ 上野さんと、たびたび活動を報告しているスーパー生木ラボ 鈴木さんが企画した、出張レストラン & 生木ラボ展示販売のお手伝いをしてきました。
会場は、米原市のおとなり、長浜市にある湖北のくらし案内所どんどんさんです。


上野さんと鈴木さんは、おふたりとも移住者で、甲津原の自然に入り、自然の豊かさを取り入れ仕事をつくられてきた、という点が共通しています。

文字にするとあっけないのですが、
生きるための土台づくり、自分らしさをかたちにして続けてゆく、なかなか難しいことだと思います。→ 上野さんのインタビュー

そして、少ない移住者どうし、本当にしたいことや大切なことを共有し、アイディアをかたちにできる仲間がいることは、ありがたいことですね。
嬉しいことに、イベントの告知をして早々、ランチのお席は満席になりました!

五感であじわう

新鮮な山野草を採集するところから。
上野さんの薬膳料理は、季節ごとに変化する身体の声をききながら、生薬を組み合わせてつくられます。
今回は寒い冬にぴったり、腎のはたらきを高め、身体の芯からあったまるメニューでした。

人が手入れしなくなった山で間伐した材を素材に。
さまざまな樹種で作られる生木ラボさんのお皿や器は、色や表情がひとつひとつまったく違っていて、実際に見て触れて楽しめました。

いろんな形や厚みでつくられたプレートに、旬の野菜が色とりどり、食感も組み合わせも楽しいおかずが盛り付けられ、メインは汁椀に山芋と豚肉の薬膳スープ、土鍋で炊いたきのこと山椒ごはん、デザートは焼野草。

まさに、おふたりのお仕事を五感であじわえました!

上野さんは「お店でつかっている形や色がそろった食器とはまったくあじわいが違う。思いのこもった一点ものの器に盛り付けをすることは、気分も盛り上がるし嬉しかった。お店でも使いたい!」と話されていました。

人と人の交流

食も器も、つくった人とじかに会話ができるところがイベントの醍醐味、話が盛りあがります。
つかわれた食材やお料理の効能、そして身体の話しは気になるところですし、
木の食器をつかうことでイメージがふくらみ購入、オーダーされる方も多く、メンテナンスの説明もできます。
人と人、人と奥伊吹の自然をつなぐイベント、みなさんが楽しまれていていたことが何よりでした。

異業種でもつながり築きあう活動と今後

食をなりわいとする上野さんは、お店のほかにも、お弁当やケータリング、出店、日替わりレストラン、料理教室、味噌仕込教室など、広く仕事をしています。

木をあつかうことをなりわいとする鈴木さんは、ながはま森林マッチングセンターが企画する、グリーンウッドワークのワークショップ連続講座の講師をしたり、出店、ときおり山仕事、webshopで作品を販売したりオーダー品を制作しています。

いつもなら甲津原から出張することも多いおふたりですが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となったイベントやワークショップも多かったようです。
出口がみえないなか、里山の暮らしらしくシンプルに、できることを工夫して取り組まれていました。
「また来年も、みなさまに喜んでいただけるような企画ができたらいいな」と話されていました。

奥伊吹の悠悠とした山々、季節ごとの自然には心がすくわれます。
甲津原にいると、いつもとあまり変わらない日常、子どもたちものびのび遊べて、閉塞感は感じられませんが、あきらかにいつもと違う1年、あらためて考える機会をもつことも多くありました。
引き続き、ありのままの甲津原をお伝えしてゆけたらと思います。


↑上の看板は、どんどんにいらっしゃったデザイナーの前川有季さんが描いてくださいました!
ありがとうございます^^

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