昔ばなし『いろりばた』

昔ばなし

伊吹町。
奥伊吹の集落、伊吹山麓の地域は、2005年2月に米原市に合併されるまで、伊吹町でした。
昭和55年の春、伊吹町でうまれた一冊の本『いろりばた』。
編集・発行は当時の伊吹町教育委員会で、伊吹町のあちこちの地域に伝わる、昔ばなしが綴られています。

『いろりばた』に紡がれた言葉を読んでいると、本もパソコンもない、自然が暮らしに近かったころ、昔を思います。

当時の教育長 吉川栄一氏が書かれた「前書き」の一部抜粋
– – – –
私たちの祖先が、口伝に残してくれた民話や伝説の中には、数々の尊い教訓を内蔵しております。
しみじみとした愛情の物語をはじめ、苦しい日々の生活から、それらの人々の生き様、あるいは今日のなりたちを語るなど、まさに、昔話は、現代人と過去に生きた人たちとの“心の出合い”の場であり、貴い文化遺産であります。
– – – –

人から人へ語られてきた伝説、昔ばなし、民話は、地域をかたる貴重な歴史や文化です。
誰かが残そうと意識し、バトンをわたさなくては、誰にも引き継がれずにすべて無くなります。

電子化できる今の時代だから、伊吹町の風土や民俗を感じられるおはなしを発信し、ひろく読んでいただける機会ができればと思います。
『いろりばた』に掲載されている、甲津原地域の昔ばなしを少しずつ紹介してゆきます。
*掲載には米原市の了解を得ております
*表紙・口絵は森定造氏作です

コメント

  1. […] 『雨乞いの面さま』 (昔ばなし『いろりばた』より) […]

  2. […] 『十二面の能面』 (昔ばなし『いろりばた』より) […]