摂南大学 × 甲津原 連携事業01

摂南大学との連携事業

奥伊吹「山の恵み」プロジェクト

大学と地域の連携事業がはじまりました!

PBL科目、奥伊吹「山の恵み」プロジェクトは、摂南大学の正規科目の1つです(農学部の田中樹先生が主宰)。
その目的は、援農活動を通じての農事歴や地域生業の理解と技法の修得、地域資源(山の恵み)と在来知を活かす地域産品の形成などを地域の人びとと協働して行い、山間地集落の地域活性化のありかたを描くことです。

とはいえ、まずは初歩的なことを手取り足取り教えてもらいながら、お手伝いをすることからはじまります。
受講している学生たちは、文系、理系、みなさん学部がさまざまです。

本来なら、4月の山菜摘み、5月の田植えからスタートする予定でしたが、コロナウィルスの影響で時期をずらし、ようやく学生たちが甲津原にやってきました。

ようこそ奥伊吹、甲津原へ

6月19日(土)

お昼頃、学生5人と田中先生が到着しました。
甲津原産の昼食をいただきながら、甲津原営農組合で生産している作物の紹介です。

在来種の伊吹そば、コシヒカリのおむすび、漬物加工部のお漬物、みなさん「美味しい」とあじわってくださいました。

お漬物やそばプリンはこれまでにいろいろ受賞されており、
コシヒカリも昨年、近江米振興協会「環境こだわりコシヒカリ」部門において最優秀賞を受賞されました。

学生の自己紹介のあと、営農組合の山崎さんより営農組合の現状や農作業、漬物加工など、取り組まれている仕事の内容について説明がありました。

香りも喉ごしもバッチリ!在来種の伊吹そば(甲津原産)

2021年 梅仕事

午後からはまず、漬物加工部のお母さんたちの仕事を手伝います。
この季節、加工部の大きな仕事は、なんといっても梅干しづくりです。

無添加のシンプルな梅干しは人気商品の1つで、5人のお母さんたち(80代〜60代)で、去年はなんと1,500kgの梅を漬けられました。
去年の梅仕事 →

梅干しが完成するのは秋が深まる頃、1樽(100kg入)ずつ開けて、パックや袋につめて、足りなくなると次の樽を開けて販売されています。

そして、まさに今年の梅の収穫がはじまり、運ばれてきたところでした!

お母さんたちに教えてもらいながら、梅をきれいに洗い、選別して重さを測る作業と、樽から出した去年漬けた梅干しの重さを測りながら、パックや袋に詰めて、ラベルを貼る作業とにわかれます。

なにもかも、すべて手作業です。

収穫された梅を洗い選別

測ってわけてゆきます

梅干しを測ってパックや袋に詰めます

表と裏にラベルを貼って完成!

休憩をはさみ、山崎さんとともに農地の説明や農機具などを見てまわり、加工部へもどって甲津原名物トチ餅づくりをお手伝いをしました。
つきたてのトチ餅に大豆餡を入れ、お餅を包みこみとじる。
つきたてのお餅はやわらかく、最初はなかなか難しいです。

もりだくさんな1日目が終わりました。

甲津原名物のトチ餅とヨモギ餅、やさしい大豆餡がトチとヨモギの風味を引き立たせます

6月20日(日)

快晴の朝、8時に集合です。
甲津原営農組合では、毎年、伊吹山麓の自然豊かな梅園で梅をもぎります。
子どもたちも毎年楽しみにしている梅もぎり。

伊吹山麓にひっそりある梅園は気持ちの良い場所

学生のみなさんは初めての経験かと思いますが、ずっと上を向いて手をのばして、ひたすらもくもくと梅をもぎります。

人手が増えたおかげで作業もすすみ、5時間ほどで大量の梅が収穫できました!

午後からは、加工部へ運びこまれた梅を、奥伊吹のきれいな水でていねいに洗い、まずは塩漬けにしていきます。

午後からは、次々に加工部へ運びこまれる梅を、奥伊吹のきれいな水でていねいに洗い、まずは塩漬けにしてゆきます。

そしてなんと!
今のところ、合計1700kgの梅が加工部へ運ばれて、樽が足りない!とのことでした。
去年よりも200kgも多い、これはなかなか大変な体力仕事です。

ひたすら梅を摘みます

高いところにもたくさん実っているためハシゴを使い収穫

学生たちは、初めて集落の人たちに会い、一緒に作業をした2日間。
緊張されたでしょうし、おつかれだったことと思います。

街中では見れない里山のながめ、星空、季節ごとの自然の変化をあじわい、少しずつ地域になじんで、いろいろ発見してくれると嬉しいです!

今後も農作業や加工のお手伝い、活動をレポートしていきます。

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