摂南大学 × 甲津原 連携事業02

摂南大学との連携事業

2回目の援農実習スタート

梅雨らしいお天気が続きぐずついていましたが、週末は久しぶりに晴れて、7月10日(土)、11日(日)に、2回目の援農実習がおこなわれました。

10日のお昼前、摂南大学の学生8名と田中先生が来られて、まずは昼食です。

今回も甲津原産のご飯、お漬物盛り合わせと、お味噌汁は学生たちがつくりました。
お味噌汁の具材は、甲津原へ来るまでの道中にある、立澤商店さんの美味しいお豆腐とおあげです。

午後から活動開始です。
漬物加工部では、梅干しとお味噌を販売用パックに詰める作業、農作業はそば畑の獣害柵の設置にわかれて、途中で作業を交代しました。

在来種の伊吹そばは、毎年田植えが終わり7月頃から畑の準備がはじまり、種がまかれ、3か月後に収穫です。

甲津原産のお昼ご飯(お味噌汁の具は立澤商店さんのお豆腐とおあげ)

日本蕎麦発祥といわれる在来種伊吹そば

山にかこまれた甲津原ではシカがよく出るため、獣害対策として田畑に電気柵を設置します。(もちろんサルやイノシシもいます)

まずは倉庫に資材を取りに行き、畑へ向かいます。

そば畑の外側をぐるりと一周、5m間隔にポールを立てていきますが、地面に常設されている筒の中へ、フックが外向きになるようポールを差し込みます。

そば畑に立てる電気柵のポールを運びます

営農組合の山﨑さんが手順など説明

5mおきにある筒へポールを差し込む

ポールを立て終えると、あとから張るワイヤーに引っかかりそうな木や枝は伐り落とし、本日予定していた畑の作業は終了しました。

倉庫へもどったとき、田んぼの上にドローンを飛ばされていたので、見学させていただきました。
ドロオイムシの防除対策だそうです。

晴れたり曇ったり、湿度たっぷりのなか、1日目を終えました。

夜はホタルが見られたそうです。
米原市では、天の川のゲンジボタルが国の特別天然記念物として知られていますが、甲津原ではヘイケボタルがとびます。

電気柵にかかりそうな枝木はあらかじめ伐ります

何か所かにわかれてあるそば畑

電気柵の本器、ここから電流が流れます

実際どれくらいの電気が流れているか確認、けっこうビリビリきます

2日目  2000kgの梅干し

朝8時に集合。
6月に来たときは、梅もぎりを手伝ってくれた学生たち。
今日はまず、梅干しにつかう赤紫蘇の葉をとる作業からはじめます。

加工部では、今年はなんと2000kg!の梅を塩漬けにされたそうで、それにともない赤紫蘇も、ものすごい量です。(今日の紫蘇はその一部)

1本ずつもって葉をとる作業、今後もまだまだ続きます

「いい香りがして楽しかった」とのことです

梅干しは加工部の人気商品です。
これまで、梅干しが完成する数か月前から、前年の梅干しが売り切れになっていたため、2000kg仕込んでおくと、年間を通して販売できるのではという予定だそうです。
それにしても、2000kgの天日干しも大変です!

人手が多かったおかげで、本日分の赤紫蘇の葉はすみやかにちぎり終えました。
紫蘇はここから何度か洗って塩でもんで、大変な作業がくりかえされます…
去年の梅仕事のようす→

電気柵とラジコン草刈機

次に、昨日ポールを立てたところにワイヤーを張る作業と、ラジコン草刈機をつかって草を刈る作業にわかれます。

ワイヤーは下から上まで6本、2人1組で2本ずつ張っていきます。
ロールからワイヤーを出していく人とフックにワイヤーをかける人、ワイヤーがなくなれば次のワイヤーと結びつなげ、広い畑をぐるりと張ります。

2人1組で2本ずつワイヤーを張ります

ポールに付いているフックにワイヤーをかけます

たるまないよう引っ張りながら、広い畑をぐるりと張ります

ラジコン草刈機は初めて見ましたが、想像以上の力強さで驚きました。

傾斜が大きく広い法面に生えている、かなり成長した草もぐいぐい刈り倒します。
草刈機で人が刈ることを考えると、本当にあっというま!の速さでした。

山﨑さんにリモコン操作を教えてもらって、学生が交代で操作し、そば畑の草刈りを終えました。

昨日ポールを立てた3か所のそば畑にワイヤーを張り終え、午前の作業は終了、昼食です。

人手が不足している地域では大活躍だと思います

暑い時期の草刈りは大変、機械化できたら助かります

誰でもすぐに覚えて操作できます

午後からは、あらためて山﨑さんより甲津原の農地の話、営農組合の運営、お米や加工品の販売の現状やこだわり、今後の展開などについてお考えをお聞きし、質疑応答や、学生からアイディアを出してもらったり、意見交換をおこないました。

雨は少しパラつきましたが、暑すぎず、お天気に恵まれた2日間でした。
大学は前期の授業が終わるため、次は9月になります。

輪になり意見交換会

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